2002年2月25日(月)15:07

シュレーダー首相とブレア首相はEU首脳会議を改革する意向

アジェンダの引き締めと一層の公開を求める − 多数決決定導入の勇気を促す

ベルリン/ブリュッセル(AP)

ドイツとイギリスはEU首脳会議の根本的な改革を強く求め、年に4回開催される首脳会議を一部公開するとの意向を示した。これは現在EU議長を務めるスペインのホセ・マリア・アスナール首相に宛てたドイツのゲルハルト・シュレーダー首相とイギリスのトニー・ブレア首相の共同書簡で明らかになったもの。ドイツ政府は月曜日ベルリンにおいて、首脳会議が現在の形式では拡大後もはや機能しなくなるという懸念がこの改革提案のきっかけであったと述べた。

EU各国首脳は「ごく少数の優先課題」に集中すべきである。首脳会議は細かな問題の解決で引き延ばされるべきではない、とシュレーダー首相とブレア首相は主張すると『シュピーゲル・オンライン』は伝えている。またこの報道によれば、併せて両首相は「多数決決定の導入に一層の勇気」を求めているという。また、すべての首脳が意見表明を行う伝統的な「全体討議」Tour de table も将来は廃止すべきであるとしている。

シュレーダー首相とブレア首相は、EU各国首脳が法案の決定を行う場合は公開にすべきであると主張する。一方で外交・安全保障政策の議論は将来も非公開で行うとしている。『フィナンシャル・タイムズ』紙によれば、シュレーダー首相とブレア首相の提案は6月のセヴィリアのEU首脳会議で討議されることになるという。

ドイツ政府のウーヴェカルステン・ハイエ広報官はベルリンで、少なくとも25ヶ国に拡大した後に欧州理事会が効率性を保てるかという懸念がこの書簡の契機であったと述べた。欧州理事会の作業方法を拡大EUに適合させる必要がある。現在でも討議課題の過剰負担に対し「ある種の不快感」が存在する、と同広報官は語った。

書簡の写しは欧州委員会のロマーノ・プローディ委員長、EU外交政策担当のハヴィエル・ソラーナ上級代表、およびEU改革会議のヴァレリー・ジスカールデスタン議長の元にも届けられた。改革会議は同議長の下で今週の木曜日にブリュッセルで発足する。同会議は、2004年に計画されているEUの包括的改革の準備作業を行うことになっている。

原題:Schroeder und Blair wollen EU-Gipfel reformieren
Straffung der Agenda und mehr Oeffentlichkeit gefordert - Mut zu Mehrheitsentscheidungen angemahnt